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2020ドラフト結果

……といいつつ交渉権を獲得しただけなので全員入団するとは限らないけれど

 

 1位:渡部健人(内野手桐蔭横浜大
動けるデブのサード。つまりおかわりさんの後継者。足も速いよ!

 2位:佐々木健(投手、NTT東日本)
富士大枠。150オーバーの速球を持つ左腕。24歳なので佐藤龍世の1つ先輩……でいいのかな

 3位:山村崇嘉(内野手東海大相模
左打ちの内野手。サードだけどファーストもやっていたので5年後を目指してってかんじかな

 4位:若林楽人(外野手、駒澤大
強打の右打ち。西武の外野、特に若手は左が多いので、右というだけでも割って入れる余地がある

 5位:大曲錬(投手、福岡大)
準硬式野球部ながら、最速154kmの速球を投げ込む大型右腕

 6位:タイシンガー・ブランドン大河(内野手、東農大北海道)
沖縄枠。名前のインパクトでいきなりツイッターのトレンド入りw
若林と同じく強打の右打ち

 7位:仲三河優太(外野手、大阪桐蔭
大阪桐蔭枠。左打ちの外野

 

 育成1位:赤上優人(投手、東北公益文科大)
大学から投手になった右投げの速球派。やや制球に難あり(だから育成なのだろう)

 育成2位:長谷川信哉(外野手、敦賀気比
右打ちの外野手。甲子園の合同練習会ではいいパフォーマンスを見せていた
敦賀気比は内海の、嵐山ボーイズは金子の後輩ということになる

 育成3位:宮本ジョセフ拳(外野手、名古屋学院大
4位指名の若林と同じく、俊足強打の右打ち

 育成4位:豆田泰志(投手、浦和実業)
埼玉枠。合同練習会で三振を取りまくって注目を浴びた右腕

 育成5位:水上由伸(投手、四国学院大)
野手として首位打者を獲得するほどの実力を持ち、大学3年からは投手に転向して最速150kmを投げる右腕。木村>川越ラインになるのか?

 

以上、本指名7人育成指名5人の12名。投手5名(育成3名)、内野手3名、外野手4名(育成2名)と、本指名では近年になく野手の指名を行い、育成で投手を補填した格好
西武の野手は全体的に高齢化……というより若年層がまるでいない状態で(25歳以下が4人しかいない)、そこを補いつつ選手生活の晩年にさしかかったおかわり栗山の後釜、さらには3年以内に訪れる森山川外崎のFAを見据えたドラフトになった印象
早稲田の早川をクジで外したのは痛かったけれど、それ以外は概ね満足できるドラフトだったのではないだろうかと
個人的には豆田に期待。ただ、小柄なので来年は基本的に三軍で身体づくりかなあと

対ソフトバンク戦(10/23~25)

2位ロッテに3タテを食らわせ、7月以来の貯金1と3位浮上とCS滑り込みの権利を得たけれど、次の相手はもっか11連勝中の首位ソフトバンク。しかも苦手の福岡ドーム……
ただ、西武も4連勝と波には乗っているので、どちらの勢いが強いかという対決でもある。ここでカード勝ち越しができれば、ロッテの結果次第ではあるけれど、CS出場が現実味を帯びてくる……というか、うっかり3連敗なんかしようものなら目の前で胴上げを(また)見せつけられることにもなりかねないわけで……

 

 第1戦 H8-1L W:石川 L:今井
両先発とも序盤はいまいちピリっとしない展開。それでも粘って点は許さなかったけれど、4回に四球で出したランナーを犠飛で返してソフトバンクが先制。ただ、そのあとの二死12塁のピンチを切り抜けて最少失点で済ませたのは素晴らしかった
一方の西武は6回に石川を捕まえ、源田森の連打で無死13塁という大チャンスを掴む。ここで打席はソフトバンク戦で好調の山川。誰もが一発を期待したこの場面で、しかし併殺の間に同点という「最低限の中の最低限」
それでも同店には追いついたし、5回で100球近くを投げていた今井を下げて継投策でなんとか……と思いきやまさかの続投……
案の定というか何というか、あっさり連打で無死13塁を作られると、甲斐にスクイズを決められ、エラーも絡んで勝ち越された上に無死12塁。送られて一死を取ったところで宮川にスイッチも、ソフトバンクに傾いた流れは戻せず、この回4失点で勝負アリ
結局今井は5回1/3を108球、被安打は4ながら6四球を与えて4失点(自責は2)。打ち取れる強い球は持っているのにまるでストライクが入らず、ストライクが入らないからランナーをためて悪いリズムを作り、ダラダラと守備の時間が長引くことで攻撃のリズムも産まれないという悪循環
8回には田村が先頭に四球を出して案の定失点し、ついでに柳田に2ランまでプレゼントする念の入りよう……
ソフトバンクの相性を買って4番に据えた山川が結果的には裏目に出てしまったし、守備もここ数試合でエラーを連発して足を引っ張っている。これでは連勝で波に乗っているソフトバンクを止められるはずはないよね……
連投している勝ちパターンを休ませることができたのが唯一の救いか……

 

 第2戦 H1-4L W:森脇 S:増田 L:モイネロ
西武の先発十亀は、制球に苦しみながらも2回に牧原に打たれたソロHRだけで抑えた……のだけど、3回69球となったところで辻さんは継投策に出る。前日の試合で引っ張って失敗したので、傷口が浅いうちにってことなのかな
結果的にこの継投は成功して、平井は4回からの1回2/3をわずか17球でピシャリ。小川が中村晃を2球で仕留め、6回のギャレットは柳田グラシアルに連打を食らうも、最後は牧原の大きく弾む打球をジャンプ一番好捕してピッチャーゴロに仕留めて無失点。7回の森脇は2三振を奪って簡単に三者凡退と、これ以上は失点しないという気合を見せていた
一方の打線は2回に栗山が内野安打で出た以外は(正直エラーだと思うんだけど)、ソフトバンク先発の東浜に7回まで89球、被安打1と完璧に抑えられてしまう
しかし8回、代わったモイネロが大乱調。いきなりふたりを四球で出すと、辻さんは山川に代えてピンチバンター岡田を告げる。本来、ホームラン王にピンチバンターなんて屈辱もいいところだけど、山川は前日もこの日もいいところがまったくなかったので仕方ない……
その岡田はさすがバント職人、きっちり一発で送りバントを決め、続く代打木村も四球を選び、一死満塁でおかわりさんに
ここでソフトバンクベンチもモイネロを諦めて岩嵜を投入……したけれどこれが完全に裏目。甘く入った高めのストレートを完璧に振りぬくと、レフトスタンド中段への満塁ホームラン!
このあと8回は平良、9回は増田がきっちり抑えて、明日あり得た目の前での胴上げを阻止、ソフトバンクの連勝も止め、自力CSの可能性もしっかり残した!
今季ここまで不調続きだったおかわりさんの満塁神ぶりを見せつけてくれたので、それだけでもう満足です

 

 第3戦 H7-2L W:大竹 L:松本
松本はゾーンの狭い球審に合わせることができず、初回に金子のエラーもあって2失点、2回には一挙に4点を失ってノックアウト。しかしそのあとの投手陣は國場が松田からソロを被弾した以外はしっかり抑え、大敗ではあるけれど中継ぎ投手陣の意地は見せてくれた
一方の打撃陣は、2点ビハインドの2回におかわりさんのタイムリーで1点を返し、7回には相手のエラーでもう1点を返すもそれが精いっぱい
ゾーンが狭くてもコーナーを突くしかなく、その結果カウントを悪くして取りに来た甘い球を痛打された松本と、とにかく強い球でストライクを投げ込むことだけに専念してカウントを有利にして西武打者陣を牛耳った大竹の精神力の差が出てしまったのかなと
バッターに関しては、勝ってはいても2ケタ安打で圧勝! みたいな日がほとんどない現状だから、投手陣が大量失点してしまってはどうしようもないよね……

 

ということで逆転CSを目指して首位ソフトバンクと決戦に赴くも1勝2敗で負け越し
ただ、目の前での胴上げは阻止できたし、ロッテも楽天も勝ち星を稼げなかったので致命的とまではいかなかったのが不幸中の幸いかな……
さて月曜はいよいよドラフト。誰を指名するのか、誰が来るのか非常に楽しみです。去年は新入団発表会に行けたけど、今年はやるのかなぁ

対ロッテ戦(10/20~22)

20日の昼、2010年代中盤の低迷期を支えてくれた髙橋朋己投手が引退発表をしました
開幕から4戦連続でセーブを記録するなど、ライオンズファンの心に「朋己で打たれるなら仕方ない」と絶対的な信頼を植え付けた稀代の左腕は、怪我に泣いて引退することになってしまった……
43番を朋己のために空けてくれていたナベQさんの思いに報いることはできなかったけれど、最後まで復活を諦めずにがんばってくれたことはほんとうに嬉しく思う反面、引退登板が無観客の二軍戦であることにとてつもない寂しさを感じてしまう
できることなら来年以降、コロナが落ち着いてみんなが心おきなく観戦できるようになったあとに、1日限定契約で43番をつけて西武ドームで投げてほしいと切に願います
ともあれ、お疲れさまでした髙橋投手! これからは裏側からライオンズを支えてください!

 

 第1戦 L2-1M W:増田 L:益田
西武先発の髙橋光成は7回までを被安打3の3四球とほぼ危なげないピッチング。一方のロッテ先発石川も、2回に二死から四球と2つのエラーで満塁、3回に無死13塁という大ピンチを背負うも後続を断って無失点投球
試合が動いたのは7回、一死から外崎のヒット、続く山野辺の素晴らしいエンドランで一死13塁の好機を作ると、金子の打席で山野辺は初球スチール。その後金子の犠飛でついに先制!
8回は朋己の弟子、平良がピシャリと抑え、9回は同期の増田! この日は絶対に0で帰って来い! というのがプレッシャーになってしまったのか、先頭へ四球を出し、犠打で送られた後死球を与えてしまい一打同点のピンチ……で代打福田を三振に切って取ってこれで勝てる! と思ったら、続く田村に決め球のスライダーをおっつけられて同点に……
それでも勝ち越しは許さない増田も凄いけど、この日ばかりは三者凡退で帰ってきてほしかった……
そして9回の裏。相手守護神益田はあっさりと2死を取り(でも木村のレフトライナーは惜しかった……!)、これは延長か? となったところで外崎の意地のツーベース!
そしてベンチは山野辺にすべてを託す……も、二塁とライトの間にフラフラっと上がるフライで万事休す!
……これをこの回から二塁守備についた西巻と、ライトマーティンが交錯! ボールはこぼれる間に外崎がホームを駆け抜けて、奇跡のサヨナラ勝ち!
できれば「髙橋」光成が勝って、同期の金子が決勝点、弟分の平良が繋いで、同期で同じ年の増田がバチっと締めて欲しかった。でも、勝てないよりはいい!
ただ、終盤にきて増田が疲れからなのかパフォーマンスが落ちてきているのが気にかかるところ。今年ここまでセーブ失敗は2しかないとはいえ、今は1点差でも安心して任せられる状態ではないかなというのが正直なところ。まあ、守護神としてとんでもないプレッシャーの中で戦ってくれているのだから、終盤に疲労困憊となってしまうのも仕方ないのだけど……

 

 第2戦 L2-1M W:増田 L:益田
西武先発の浜屋は6回まで散発2安打の無失点と、見違えるような投球を見せる。それに応えたい打線は4回、ロッテ先発のチェンから先頭の源田がヒットで出ると栗山の進塁打で2塁に進み、メヒアのタイムリーでホームを駆け抜け、連日の先制!
しかしチェンもさすがはベテラン、それ以外は大きく崩れることなく6回を被安打5の1失点で切り抜ける
対する浜屋は自身初の7回のマウンドに上るも、連打で無死13塁のピンチを背負ってしまう。できれば0で抑えたいところだけど、3塁ランナーは俊足の和田。チームは1点よりもアウトカウントを選択し、マーティンを注文通りのショートゴロ併殺に切って取る。ただ、その際にマーティンが懸命に足をのばした結果足首付近を負傷。自力で歩くこともできず、背負われてベンチに下がったところを見ると重傷なのかな……あまり重くないといいのだけど
その後西武は8回に一死13塁という好機を作るも、メヒアの3塁線への痛烈なライナーをロッテ安田が好捕、そのまま3塁ベースを踏んでまさかの併殺……。とはいえ金子も飛び出してはいなかったし、これは安田選手が素晴らしかったというほかはない
投手陣は8回森脇9回増田がしっかり0で抑える(ただし、増田は二死から連打で13塁を作られて、3アウトめもフェンスギリギリだったけど……まあ抑えればよし!)
そして9回裏、先頭の外崎が四球で歩き、おかわりに代わって出た呉が意地のスリーバントを決め、続く木村が死球で一死12塁。打席は代打森! ……は、バットをへし折られてセカンドライナー……
しかし前日のヒーロー山野辺が、今度はしっかり打ち返してライト前にタイムリー!
前進守備のライト福田からの好返球もあって微妙なプレイではあったけれど判定はセーフ、すぐさまロッテ側がリクエストをするも、外崎の指がタッチよりも早くホームベースに触っている映像がバッチリ出ていて覆らず! 山野辺は、今度こそ誇れるお立ち台に
投手陣は3人で1失点、浜屋はHQSと素晴らしい結果を残していただけに、できれば勝ちを付けさせてあげたかった。それだけ今の西武打線は湿っているという証拠でもあるのだけど、それでも勝利を掴むことができるだけの粘りと意地を、ここ数試合で見せてもらっている
でももっと打ってくださいw

 

 第3戦 L7-4M W:ニール S:平良 L:小島
西武は初回に一死13塁から栗山の犠飛で先制。対するロッテも3回にレフト外崎の後逸をきっかけに一死3塁から藤原の犠飛で同点
しかし4回裏、外崎のツーベースをきっかけに二死3塁のチャンスを作るとスパンジーが勝ち越し2ラン!
さらに5回には二死13塁から外崎が久々のアップルパンチ3ランでさらに突き放して5点差に。勝ちパターンを投入せずにこのままいけるか? と安心したのもつかの間……
6回にマウンドに上がったギャレットが、運の悪い内野安打2つとクリーンヒットのタイムリーツーベース、さらにエラーも絡んで3点を失ってしまう。とはいえ内野安打は完全に打ち取った当たりがいいところに転がってしまった結果だし、1点はともかく2点目3点目はエラーのせいなので、結果ほどには悪くなかったと思う
西武は7回に宮川、8回に森脇を投入して0で抑え、8回裏には代打山川のあわやホームランかという犠飛で1点を追加、9回はこのところピリっとしない増田に代わって平良が抑えてゲームセット
ロッテ先発の小島と非常に相性のいい外崎がサイクルヒット未遂の大活躍をした一方、木村と山野辺はノーヒット。木村は儀打を1つやったけれど、7回二死満塁、しかも2四球1死球でもらった満塁機で三振と、ちょっと見せ場はなかった……
一方の山野辺は、打撃はダメだったものの守備では躍動。7回には一塁ライン際ポトリと落ちそうなところを長躯好捕、8回には無死1塁からフィールドビューシートに飛び込もうかという打球をこれまた好捕。ネットにのしかかるような形になっていたので一塁ランナーの福田がタッチアップを仕掛けたのを見逃さず、セカンドへ送球、併殺に取って森脇を助けた。それだけに8回の打席で山川に代えられてしまったのは残念だったけど、まあ打撃の内容はちょっと……だったので仕方ないのかな
投手陣は、ニールが初回から球が上ずっていたものの、締めるところは締めるというかロッテの早打ちにも助けられて5回を67球、被安打6の1死球で1失点に抑える。球数的には6回はいけると思ったけれど、やはり危ない投球が多かったから代えたのかな
また、今季初めてクローザーを任された平良は、最初のふたりに対してストレートが抜けてしまっていた。セーブシチュエーションで、髙橋朋己の「Follow Me」が9回に流れるという胸熱すぎる展開に緊張しちゃったのかな? それでも3人目以降はある程度しっかり制球を戻して、四球のひとりだけできっちり抑えて今季初セーブ

 

ということで、2位ロッテとの戦いは3タテで3位浮上&2位とのゲーム差を3に縮めることに成功!
ソフトバンクがまったく負けないのでリーグ優勝の可能性は0だと思うけれど、金曜からのソフトバンク3連戦を勝ち越せればCSも行けるかもしれない
ただ、木曜は7点取ったけれど、それ以外はずっと得点できないというかヒットがあまり出ない状態なので、ただでさえ手ごわいソフトバンク投手陣に対してどこまでやれるか、という心配はあるわけで
それでも、ちょっと連敗するとまたBクラスに落ちてしまうような場所だし、とにかく粘って勝利を掴んでいきたい!

対オリックス戦(10/16~18)

オリックスとの今季最終シリーズ。逆転CSを目指すためにも、ここは最低勝ち越し、できれば3タテでいきたいところ……というか、1敗すると今季オリックス戦での負け越しが決まるのでなんとかしたいところ……なんだけど、監督代わってから粘り強い戦いしてるからなあ……他のチームは何で勝てるんだろうか

 

 第1戦 L2-1Bs W:宮川 S:増田 L:山岡
西武の先発は今井。オリックス先発の山岡とともに5回まで無失点の好投を見せたのだけど、散発4安打、無四球で投げ切った山岡に対して、今井は1安打ながら6四球といまいちピリっとしない。それでも0で抑えているのは、課題だった気持ちの強さを出せたのかなとは思うけど、エース候補としては物足りない……
試合は6回、エラーで出したランナー(源田の送球エラーなのだけど、これなくてもたぶんセーフだったと思うんだよな……)を連打で返されてオリックスが先制。しかしその裏にヒットと四球で二死12塁となったところで、栗山の2点タイムリーツーベース!
結局両軍ともこの得点だけで終わって、まずは先勝
今井は四球こそ多かったものの致命的な破綻を見せずに5回1/3を1失点で切り抜けてくれた。できればもう少し四球を少なくしてほしいけど、まあ抑えてくれるならいいのかな、と
後ろも、増田が二死満塁の大ピンチを作ってしまったけれど、それ以外の森脇と平良は完璧なリリーフ。今井の後を引き継いだ宮川が失点してしまったけれど(失点は今井。自責は0)、後続を断ってビッグイニングを作らせなかったのでOK
ただ、どうにも打線が元気になってくれない。勝ちはしたけど6安打、そのうち4つは散発では、そりゃあ得点できないってものだけど

 

 第2戦 L1-4Bs W:張 S:ディクソン L:十亀
十亀の今季初先発。5回に大下のソロHR、6回にモヤに2ランを浴びて一発病の健在ぶりをアピールしてしまった十亀だけど、それ以外はかなり安定した投球。というか6回3失点ならQSなので、西武の先発陣の中ではいけるほう……なのだけど、こちらが得点できない状態で被弾というのは、ちょっと点の取られ方としては悪いのかなと
一方、オリックス先発の張は6回を無失点で勝ち投手。西武は7回に一死23塁から外崎の犠飛で1点返すのが精いっぱい
この試合最大のポイントは、0-0の4回裏、一死12塁という場面でのスパンジーと木村の三振。スパンジーは低めの目付はできてきたのだけど、どうにも高めを振りたがるようで、しかもあまりコンタクト率も高くない。コーチ陣は「高めは捨てなさい」と言うべきなんじゃないだろうかと思うのだけど、こればっかりは……
しかし、それにも増して最悪だったのが木村。3球勝負で高めに抜けたフォークを見逃して三振。ボールだと思っていてもきわどいところはせめてカットに行ってほしかった。そのせいなのか何なのか、次の打席で山川に代えられてたけど……まあ2打席連続見逃し三振では仕方ないね
これで張には2戦2敗。合計11イニングで無得点。相性とかってレベルじゃないね……

 

 第3戦 L3-2Bs W:松本 S:増田 L:宮城
松本はヒットやエラーなどでランナーは出すものの、5回まで安定した投球で0を並べる。その間に打撃陣は2回、オリックス先発のルーキー宮城に連打を浴びせて3点を先制。このまま一気に打ち崩せるか……と思ったけれど、宮城もそのあとは立ち直って6回3失点の好投
松本は6回に1点を失うも、84球の被安打4四死球1でまとめ、後続に託す
その後は7回森脇、8回平良がどちらも3人で斬って取り、オリックスも吉田凌と山田がしっかり抑えて2点差のまま最終回へ
マウンドは当然守護神増田。先頭の吉田正尚にいきなりツーベースを打たれて嫌な雰囲気が漂うも、モヤを空振り三振に取る。ストレートの強さで押し切った形だったのでいけるかな? と思ったらT岡田にタイムリー(ただこれは金子がもうちょっとでファインプレーだった。グラブには入ったのに……)
続く伏見は対増田10割の相性通りにヒットで一死13塁。満を持して代打ジョーンズは初球を振ってファウルフライ、小田はセカンドフライでヒヤヒヤの勝利
個人的には、松本はもう1イニング行ってもよかったのかなと思ったけど、6回はいい当たりをされていたし、今は後ろが盤石なのでこれでいいのかなと
打撃陣は2回に3点を取ったものの、そのあとは7回の山野辺までノーヒット。開き直ったルーキーにいいようにやられてしまった印象。もっともっとプロの怖さを教え込んであげてほしかったなあ……

 

そんなわけで今季最後のオリックス戦は2勝1敗で勝ち越し。ただ、今季通算で言うと11勝12敗1分で負け越し。5位日ハムにもここまで7勝14敗と大きく負け越しているので(残り試合は3)、典型的な「下位に取りこぼして上に行けない」チームになってしまっているのが……
ただ、ロッテと4試合、楽天と5試合、ソフトバンクに至っては7試合も残っているので、ここを踏ん張れればCSも可能性はある! ……といいなあ。自力CSは消滅しているんだけど、ロッテとソフトバンクがうまく潰しあってくれれば……

対日本ハム戦(10/13~15)

仙台での楽天戦は、台風接近による雨の影響で2試合の開催にとどまったわけだけど、土曜日は3回まで行った末のノーゲーム、その代替日が12日の月曜と、結局3試合分の準備はして、4試合目も(比較的早めに中止が決まったとはいえ)早出してアップまではしていた選手はいたかもしれない
そう考えると選手たちの疲労はけっこうなものなのだろうけど、それでも午後のうちに次の開催地(西武は北海道、楽天は千葉)に向かえたのは、コンディション維持の面ではよかったのかなあ、と

 

 第1戦 F0-7L W:髙橋光成 L:上沢
初回、一死満塁から栗山の犠飛で先制した西武は、3回から6回まで1点づつ積み重ねていく展開で苦手の上沢投手を攻略。ここまではタイムリーが出ずに得点できなかった「一死三塁」「二死三塁」という状況できっちり得点できたのは素晴らしいこと
投げてはこうなが8回まで0を並べ、9回はギャレットが先頭の中田翔二塁打を浴びるも、後続をしっかり切って完封リレー。今季苦手にしている日ハム相手に横綱相撲ができたのは、この終盤にきてようやくエンジンがかかってきたのかな、と
ポジティブ要素は4の3、1四球の森友哉。アウトになった1打席もライト大田のファインプレーの結果なので仕方ない
ネガティブ要素は外崎。最終打席に四球で塁に出て、1か月ごしの通算100盗塁を達成したことは素晴らしかったけれど、全体的には打棒が沈黙(2の0、1犠打と1四球)。もう少し打ってくれないと、また山野辺待望論が出ちゃうよ……
とはいえ、全体的にはソフトバンク戦の時の粘りが見えているし(逆に言えば楽天との2、3試合目だけがあまりにも淡白だった)、このまま突っ走ってもらいたいところ

 

 第2戦 F7-2L W:バーヘイゲン L:浜屋
第1戦とは正反対な展開。浜屋は初回に四球のあとHRという考え得る最悪の展開で先制点を許し、その後も四球からピンチを作る展開。失点自体はそこと4回の1点だけなのだけど、2回も3回も四球でランナーをためてなんとか抑える、という状態では……
そのあとを引き継いだ平井もワイルドピッチで2塁ランナーを生還させてしまうという大ポカをやらかすし(普段あまりやらないことではあるのだけど、タッチが雑すぎる……)、國場はここ最近の好投はどこへ行った? というひどい状態(1回3失点)
……まあ、打撃陣の方もバーヘイゲンに8回112球、被安打3の2四球とほぼ完璧に抑え込まれていた。凡退するのはある程度仕方ないとしても、真ん中付近に来たからとりあえず初球からいきます! なバッティングで凡打を量産するのはよろしくない。今季はこういう淡白すぎる攻撃が多いのも、勝ちきれない要因なんだろうなあ……
しかし、7回8回に登板した田村は、四球こそ1つ与えたものの無安打でしっかり抑えてくれたし、9回には川越が地元凱旋HRで完封負けを阻止してくれたので、ある程度明日につながる攻撃はできたのかな、と

 

 第3戦 F8-3L W:マルティネス L:ニール
今季ここまでずっと金曜に登板していたニールを、1日前倒しして相性のいい日ハムに当てたのは、翌日からのオリックスとの相性を考えると順当だったとは思うのだけど、結果として大失敗。初回に2点、2回に3点と開始早々に終戦ムードに叩き込まれてしまう……
とはいえ、3回に森の3ランで一時2点差まで詰め寄ったのだけど、3回もたずにノックアウトされたニールの後を継いだ投手も、粘ってはいたもののポロポロと失点……というか、近藤に5の5で4打点(2塁打4)、中田にも5の3の3打点と中軸に打ち込まれてしまっては仕方ないか
攻撃面では森の3ラン以外では、7回に無死23塁のチャンスを作ったけれど、外崎金子が内野フライ、源田が選んで満塁にするも森が三振とまさかの無得点……
投手陣はみんながんばってくれたけど、どうにも近藤中田を止められなかったのが厳しかった。それでも連投の田村は1イニングをきっちり抑えてくれたし、ルーキー松岡も貴重な経験を積めたので、そこはよかったのかな、と

 

そんなわけで札幌ドームでの最終シリーズは1勝2敗。てか、今季日ハム相手にカード勝ち越しは1回だけ……とっくに年間負け越しは決まっているけれど、西武ドームでの最終節では勝ち越して終わってほしいところ
というか、今回の負け越しでCSどころかAクラスもほぼ絶望になってしまったのが厳しい……
16日からはホームでオリックス戦。監督交代から手ごわくなってきた相手だけど、Aクラスを諦めないならここは3タテ以外にはありえない! という気持ちでがんばってほしいですね

対楽天戦(10/9~12)

3タテこそ逃したものの首位ソフトバンクを相手に2勝1分と白星を掴ませなかった勢いをかって、台風が近づいて天候不順の上に寒い仙台で3位楽天との3連戦
金曜日はともかく土日は下手をすると台風が直撃する可能性のある中、1戦だけで終わるのか、台風が逸れて3戦行うのか。中止になって後ろに回るとさらに寒くなるので、本音を言えば試合をやりたいけど、ここのところのギリギリの試合でリリーフ陣は登板過多になりつつあるし、休めるなら休みたいな……というのも偽らざるところ

 

 第1戦 E2-5L W:ニール S:増田 L:塩見
ニールは初回いきなり連打を浴びてピンチを作り、浅村は併殺で打ち取ったものの島内に死球を与え、銀次にタイムリーを打たれてしまう。ただ、1点を失ってなおも満塁というピンチは三振で凌いで、球数は使ったものの最少失点で切り抜ける
西武は2回に一死満塁の好機を作ると、前日に三振で悔しい思いをした木村が犠飛を打ってあっさり同点。さらに金子がタイムリーを放って2点目、その金子が12塁間で挟まれたのを見るや外崎がホームに突入して3点目と、西武らしい足を使った攻めで逆転に成功
ただ、ニールは3回に二死からの連打で1点を失ってしまい、この日も僅差のじりじりとした戦いに
楽天先発の塩見は、3回以外は安定したピッチングながら、球数を使いすぎて5回で降板。ニールは4回以降は四球1つだけの無安打投球で6回で降板
双方のリリーフ陣はいい働きをしていたのだけど、8回表に連打と四球で満塁のチャンスを作り、スパンジー犠飛で追加点、さらに山川のタイムリーでもう1点を追加して勝負アリ
西武はニールの後を宮川、森脇、増田と繋いで無失点リレー。ニールは1か月ぶりの勝利!
試合としてはポジティブな要素しかなかったこの試合だけど、前日に連投防止のためにベンチ外になった平良がこの日もベンチ外。故障でなければいいのだけど……と思ったら身体に張りが出たとのこと。抹消レベルでなくてよかったとは思うけど、この先も厳しい戦いが続くので、しっかりケアしてほしいところ
増田もこの日の登板で4連投。さすがに明日はベンチ外になると思うけど、守護神の離脱は本当に致命的になるので気を付けてほしいところ……平良が下がってたから増田まで下げるわけにはいかなかったのだろうけど

 

 第2戦 E0-0L 3回終了時に降雨ノーゲーム
先発は榎田と石橋。台風の影響で開催が危ぶまれるも、その台風がUターンしてくれたので雨足はそれほど強くなく、17分遅れで試合開始。雨雲も1時間ほどで流れていくだろうという予報だったので、この判断自体は妥当かなと
ただ、2回に入ったあたりで急に雨足が強くなり、内野グラウンドに水が浮いて鏡のような状態に……楽天先発の石橋は踏み込みを短くして(だと思うんだよな)滑るのを防ぎ、西武の早打ちにも助けられて少ない球数で3回までしのいだけれど、榎田は(阪神時代に慣れているのかもしれないけれど)普段通りの投球で、しかし踏み込んだ足が大きく滑っていたりして、制球が定まらない。それでもなんとか無失点で3回を投げ切り、ここで20分ほど中断をした後、ノーゲーム
今年は試合開始の可否については一括してNPBが判断することになっているのだけど(例年は主催球団)、中止の判断はどこなんだろう。例年は審判団なのだけど、こっちもNPBなのかな?
ともあれ両チームの選手に怪我がなくてよかった。すぐに暖かい風呂に入って風邪をひかないようにしてもらいたいものです
代替試合は月曜に設定されているのだけれども、さすがに榎田石橋両投手は登板しないだろうなあ……

 

 第3戦 E8-2L W:瀧中 L:松本
先発の松本は、初回に打者ふたりで1点を失う展開。それで浮足立ってしまって、まともにストライクを取れるのがストレートだけ、という状態に陥ってしまったっぽい。結局、4回を104球、被安打7(被本塁打2)、5四球で5失点(自責4)という内容
反対に楽天先発の瀧中は、西武打線の早打ちにも助けられて8回2/3を129球、被安打5の2失点にまとめ、プロ初勝利。ぶっちゃけ9回2死でメヒアの2点タイムリーがなければ、プロ初勝利を初完投初完封で飾られるところだった……
西武の投手陣は5回松岡(プロ初登板おめでとう!)、6・7回田村、8回小川と繋ぐも、6回までは毎回失点という体たらく……松岡は今日登録されたばかりのプロ初登板だから、失点こそしたものの思い切って投げ込んでいたし個人的にはOKなのだけど
それにしても、前日の試合から焦っているようにしか見えない早打ちが目立つようになってきて、ソフトバンク戦で千賀を相手に6回で140球投げさせた粘りはどこへ行ってしまったのだろうか……

 

 第4戦 雨天中止
土曜の代替試合だったのだけど、結局雨のため中止。ただ、中止決定が13時半すぎぐらいとわりと早めだったので、遠征に出る両チームにとっては良かったのかなと

 

ということで楽天との戦いは1勝1敗。ただ、2戦目(正確には3戦目)の負け方を考えると、少し悪い流れのまま、今年相性の悪い日ハム戦に、しかも敵地で臨まなければいけないのが心配かな……

対ソフトバンク戦(10/6~8)

前カードのロッテに新型コロナ陽性患者が10人以上……一軍で試合に出ていた選手にも出ていて、これで西武が「コロナ陽性の出たチームと最後に対戦した」のは3つめ(巨人、ソフトバンク、ロッテ)
ソフトバンクは当時二軍にいた長谷川選手が陽性だったのでまだしも、思いっきり陽性判定が出た選手と試合をしていた巨人とロッテに関しては、これ西武どうなるの? と

 

もちろん、陽性になってしまったロッテの選手たちには非はないと思うけれど…………怪我人も結構出ているし、今年の西武は天中殺ですか?

 

 第1戦 L3-1H W:髙橋光 S:増田 L:千賀
こうなと千賀のエース対決はこうなに軍配……なのだけど、チームとして11四球、千賀単独でも7四球をもらって3得点というのはちょっと……(千賀は1失点)
その中でもおかわりさんと外崎の不調がかなり深刻。おかわりさんは高めの直球にまったくコンタクトできてないし、外崎は(相手の好守に阻まれたところもあるけれど)全体的に強いスイングができてない。ふたりとも欠かせない戦力であるだけに、なんとか復調してもらいたいけど……外崎は何試合か山野辺と代わって代打待機してもいいかもしれない
あとは川越。途中からの出場で、最初の打席が二死満塁。めちゃくちゃシビれる場面だし、打てなくても仕方ないとは思うのだけど、だからこそ初球は思いきりスイングに行ってほしかった(見逃してストライク)。打撃を買われて上に来ているのだから、極端な話みっつマン振りで三振だったらむしろ「よくその局面で振っていけた!」と言えたのだけど……最後もカットに行こうとして当たらなくて三振だったし。このへんの割り切りができるようになれば、スタメンもあるかもしれないんだけど……
投手陣については言うことなし。こうなは6回1/3を無失点。平良も3球でピンチをしのいで、この間打ち込まれた森脇も安定感を取り戻した。最後の増田は1点を失ったけど、バレンティン柳田をきっちり切って取ったのは素晴らしかった!

 

 第2戦 L4-3H W:平良 S:増田 L:モイネロ
先発は浜屋と笠谷。浜屋は初回に柳田に2ランを浴び、3回には二死から柳田を歩かせ、グラシアルに返される苦しい展開。西武も3回に連続四球から栗山のタイムリーで追い上げムードを作るも、メヒア、スパンジー、山川の456番が連続三振で追加点を取れず……
浜屋は3回1/3、笠谷は2回1/3で降板と、ブルペンデーのような様相を呈したこの一戦。西武は平井が2回2/3を無失点で抑えると、6回にはメヒアが杉山からソロHRを放って1点差に、7回には栗山が嘉弥真からタイムリーで同点に、8回には木村がモイネロからタイムリーで、ついに逆転に成功!
投手陣も、7回はギャレット、8回は平良、9回は増田が抑えて逆転勝利!
この日最大のポイントはもちろん木村のタイムリーなのだけど、4回途中から6回までをしっかり0で抑えてくれた平井、徐々に復調しつつあるギャレット、そして9回に柳田を高めのストレートで空振り三振に切って取った増田!
序盤は悪い意味でドキドキしていたけど、中盤からはいい意味でドキドキさせてくれた、個人的には今季ベストゲーム!

 

 第3戦 L4-4H
今井と石川の投げ合いは、2回にそれぞれが1点を取り合った3回の表、連打の後2死を取るもそこから3連打で3点を失った今井の負け。まあ3点目はめちゃくちゃ高いバウンドの内野安打だったから、ちょっとかわいそうではあるけれども
結局今井はこの回で降りて、そのあと小川1回>國場2回>宮川1回と小刻みにつなぐ。今日もまたブルペンデーですか……
ただ、4回表の先頭打者周東に打たれたあとはノーヒットに抑えて、劣勢の流れを徐々に盛り返したのか、7回には山川の同点3ラン! 3発ぶりのどすこいも出て、2戦連続の逆転勝利だ! と勢いづき、8回の森脇も四球は出したもののノーヒットで抑え、9回の増田も柳田を四球で出しただけでノーヒット。10回のギャレットは三者凡退と、5回以降はソフトバンク打線を完全に封じ込めた
打線も8回には一死2塁、9回には一死満塁、10回には無死12塁と勝てるチャンスを作るところまではいくのだけど、そこは鉄壁ソフトバンクリリーフ陣、あと1本が出ずに引き分け……
とはいえ、去年一昨年の「強い西武」の粘りは見られたと思う(裏を返せば、粘りはあったけどひっくり返すだけの強さはなかったということだけど)
個人的なMVPは國場。2イニングともに三者凡退で切って取って、完全敗戦の流れをねじり返してくれたと思う
一方先発の今井は、四球こそ少なかったものの全体的にストライクを取るのに苦労していて、取りに行った甘い球を痛打されていた印象。悪いなら悪いなりに戦える技術を磨いてほしいね

 

そんなわけでこの3連戦は2勝1分。首位ソフトバンクに白星を掴ませなかったのはとても大きいけど、あともう一歩で3タテできただけに悔しさが先に来る!
ただ、このカードから西武の選手たちに「まだ終わってない!」って気迫が見えてきて、それはすごく嬉しい。まだ打棒が追い付いてないけれど、どこからでも逆転できる! って気概を持つのは素晴らしいこと。それで連覇もしたわけだしね!