対楽天戦（８／２８～３０）

連敗は止めたものの、いまいち流れに乗り切れない西武。打線が元気な時は投手陣がピリっとせず、投手陣が頑張っている時は打線が沈黙……ここ２年はいつでも打線が爆発していただけに、戦っている選手たちも歯がゆいのかなあ……

　第１戦　Ｅ２－１Ｌ　Ｗ：則本　Ｓ：ブセニッツ　Ｌ：ニール
……というチーム状況が如実に表れた一戦。西武の先発ニール、楽天先発の則本ともに４回までは非常に安定したピッチング。球数もそこそこ少なく、ニールはともかく則本は完投しちゃうんじゃないか？　というレベルだった
ポイントになったのは５回。二死３塁から木村のタイムリーで西武が先制すると、その裏にニールが捕まる。ヒットと四球のあとタイムリーを打たれ、併殺の間にもう１点。失点を防ぐよりアウトカウントを稼ぐことを選択したことが、結果的に裏目に出て、試合はそのまま終了……
楽天のセットアッパー陣はもちろん強力なんだけど、７回以降は１安打のみという元気のなさ。今年のニールは明確に負け運がついてる印象だけど、それにしてもこれは厳しい……

　第２戦　Ｅ３－６Ｌ　Ｗ：ノリン　Ｓ：増田　Ｌ：塩見
新外国人ノリンの初先発と、ルーキー柘植の初スタメンマスクを同日に。ノリンは下で柘植と組んでいたから、森を休ませる意味でも組ませたのかな？
そのノリン、リリースポイントを微妙に変えたり、トルネードぎみに投げてみたりと変幻自在を地で行く投球術……というかフォーム。それでいてしっかりストライクゾーンに投げ込めているのだから、「まずはフォームをがっちり固めて……」という指導が正しいのかわからなくなっちゃうねｗ
試合は３回に柘植の２号２ランで先制、４回にはおかわりの犠飛とスパンジーの２ランでさらにリードを広げると、ノリンも浅村とロメロから被弾するもそれ以外は無難に抑えて、６回３失点でお役御免。８回にはギャレットが一死満塁の苦しい展開を作ったけれど得点を許さず。ストレートで空振りが取れていないのが気になるけど……
打線は、スパンジーが４の４で３打点と大爆発。ノってくると手が付けられないタイプなので打つときは本当に固め打ちするよね……

　第３戦　Ｅ２－３Ｌ　Ｗ：森脇　Ｓ：増田　Ｌ：ブセニッツ
西武の先発松本、楽天の先発福井ともに、５回まで散発２安打で抑える素晴らしいピッチング。福井は５回で降りて後続に託し、松本は６回も続投して、一死１３塁から痛恨のワイルドピッチ……
二死を取ったところで宮川に交代して、その宮川は７回までの打者４人をピシャリと抑える
打線は８回に一死３塁という好機を作るも、後続が倒れて無得点。その裏には森脇が久しぶりの失点を喫して２－０に。投手陣は踏ん張ってくれているけど、打線が……という状況での９回
一死から山川が歩いたものの、続く外崎はセンターフライ。二死１塁で万事休す……というところで森がヒットで繋ぎ、バッターは楽天にはめっぽう強いメヒア
初球２球目といいところに決まったカーブにまるで合わないかんじだったのを見て取ったバッテリーはカーブで３球勝負を挑むも、これがど真ん中にくる失投。さすがに同じ球を３つ、しかも真ん中なら打ち損じるはずもなく、メヒアが値千金の逆転３ラン！
その裏は増田がいつもの四者凡退で抑えて連勝！

連勝のあと連敗して、勝ったときでも快勝というわけではなかっただけに、この３連戦は苦戦するんだろうなあと思っていたし、事実流れ次第でどう転んでもおかしくない展開だったけど、終わってみれば２勝１敗で勝ち越せた
ノリンがやっと一軍に登板してくれてしかも勝ってくれたこと。柘植が二度目のスタメンマスクでフル出場をして結果を出したこと、スパンジーが好調を維持していることなどポジティブな要素はたくさんあるけど、抱えている借金を返済して上位に挑んでいくためには、常に勝ち越していかなければいけないわけで……
それでも、ここから通常の３連戦になったということもあるし、勢いをつけていってもらいたいものです本当に