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戦力外通告が行われました

西武は、11/3に多和田、相内、藤田の3投手に対して、レギュラーシーズンの終了した13日には、野田、國場、水口、永江、森越の2投手3野手に対して戦力外通告を行いました
このうち多和田投手には育成契約を打診しているけれど、残りの7人に関してはそういった打診もなし
ナベQさんは「戦力外はこれで一区切り」とコメントしていて、もともと支配下登録人数に余裕のあった西武としては、この人数でドラフトのぶんは埋められたのでOKということなのかな

 

個人的には、多和田と藤田以外は特に驚きのない人選で、そのふたりも多和田は治療を優先という事情、藤田はイップスを患っていたという事情が判明したので、ある程度納得できるものではあった
ただひとつだけ、佐藤龍世を支配下で残したことにはかなり驚いたけれど。執行猶予付きとはいえ有罪判決、しかも懲役刑が確定している龍世を育成に落とすことなく保有し続けるというのは、正直どうなのかなあと
支配下で残したところで執行猶予が明けるまでは(ユニフォームの着用はともかく)試合に出せるような雰囲気ではないと思うのだけど。もちろん龍世の能力は一流になれるだけのものであるとは思っているのだけど、それとこれとは話が別で、やはり執行猶予が明けるまで育成選手としてみっちり野球漬けの毎日を過ごさせるべきだと思うんだけどね……

 

これで残すは外国人選手の契約交渉ということに。ニールは来季までの契約があるし、メヒア、ギャレット、スパンジーは結果を残したのでまず安泰だと思うけれど、問題はノリン。コンディション不良で開幕から働けず、数試合投げただけでまたコンディション不良で離脱……となってしまえば、やはり来季はいないのかな、と思わざるを得ない
変則投法とかは面白いんだけどね……
ただ、世界的なコロナ禍で、外国人選手を取ってくるというのが結構なハイリスクであることも事実。データの乏しいところから怪しいのを取ってくるよりは、ある程度わかっているノリンを継続するという可能性もないではないのかな。問題は来季ちゃんと働いてくれるかどうか、という話だし

来季の組閣が発表されました

……いや早くないですか?

 

一軍スタッフはバッテリーコーチの秋元さんが、二軍バッテリーコーチの野田さんと交代しただけで、他は変更なし
二軍は契約解除となった平尾さんに代わってスカウト部だった高山さんが打撃コーチに、育成担当だった上本さんも同じく打撃コーチに。外野守備・走塁コーチだった佐藤友亮さんが総合コーチも兼任
内野守備・走塁コーチだった高木浩之さんに代わって鬼崎さんが就任
投手コーチは退団したミンチェさんに代わって大石さんが就任して、二軍打撃コーチだった嶋さんは三軍の打撃コーチに、という陣容

 

一番びっくりしたのは、嶋さんの三軍コーチ就任。ただこれは、今年育成ドラフトでそれなりの人数を取ったこともあって、これから三軍を手厚くやっていこうという姿勢のあらわれなのかな、と

 

高山さんの二軍打撃コーチ就任は、恐らく平尾さんの契約解除がなければなかったであろう人事だと思う
高山さんはまだ40前。17年から育成アマチュア担当(要するにスカウト)として働いていたのだけど、これはたぶん将来的にコーチとして起用するための、アマチュアへの目利きを鍛えるものだったと思ってるわけです
本来ならもうあと数年はスカウトとして見る目を鍛えて、松井稼頭央一軍監督誕生! となったタイミング(かその1年前)で二軍打撃コーチに就任して自らが見出した若手を育て、彼らが一軍の主力になったタイミングで一軍打撃コーチに、みたいな青写真を描いていたのではないかな、と
このズレがどう影響してくるか……といったところ

 

西武は去年、主催試合の中継で解説者として多く起用していた豊田さんと小関さんをコーチとして招聘していたので、今年同じような扱いだった鈴木健さんと清水隆行さんをコーチとして招聘するのかな……と思っていたのだけど、それは実現せず。コロナ禍で西武HDが巨額の赤字を抱えたことも一因としてあるのかな。それがなければどちらかは(球団への貢献度を考えると鈴木健さんだろう)コーチ就任していたんじゃないだろうか
個人的には、鈴木健さんは二軍打撃コーチ、清水隆行さんは三軍打撃コーチだったのかなあ、と

 

あとは、ヤクルトの河田コーチが契約満了で退団したので、戻ってきてくれないかなー、と密かに思っておりますw

ロッテ戦とソフトバンク戦(11/8・9)

楽天との対戦で1敗1分と勝てなかったので、西武がCSに行くにはロッテとソフトバンクの移動ゲーム2連戦を両方勝たなければならなくなった
楽天のゲーム2は初回に6点を失ったところからスタートして引き分けに持ち込んだのでそこは素晴らしかったけど、逆に言えば追いついていながら勝てなかったのがかなり痛かった……

 

 第1戦 M8-2L W:岩下 L:松本
西武はロッテ先発の小島から2回に2点を先制、大逆転CSに向けていい滑り出しを見せる
先発の松本も2回までは完全投球で、相性の悪いロッテを相手取りながらもこの日はやれるか、と思わせた3回、四球のあとにヒットを打たれて13塁のピンチを作ると、3塁強襲の当たりをスパンジーファンブルし打球の行方を見失って失点(とはいえ、エラーになったけどこれは普通に強襲ヒットだと思うんだけど……)。その後さらにもう1点を失って同点に……
絶対に勝たなければならないロッテは小島を2回で降ろして継投策に入り、それが当たった格好。一方の西武は松本を引っ張った結果4回二死から藤岡に勝ち越しのソロHRを浴び、田村に四球を与えたところで交代……前日に投手陣をつぎこみまくっていたので松本にはできるだけ長く、と思ったのだろうけど、完全に裏目に出た
その後は守備の乱れから失点したり、ここまで圧巻の投球を見せていた平良にほころびが出たりと、終わってみれば大差の敗北。極寒の仙台から千葉に移動してすぐ試合は、やはり選手の身体に大きな負担になったのだろうか……

 

 第2戦 H6-2L W:石川 L:齊藤
先発は髙橋光成とムーア。こうなは2回まで投げて自身初の規定投球回に達してお役御免……だったのだけど、調子は悪くなさそうだったし、いけるところまで行って欲しかったなぁというのが正直なところ
一方の打線は2回に呉のタイムリーで先制するも、3回からマウンドに上がった齊藤大将が2HRで3点を失い、続く4回にも2点を失って勝負アリ
とはいえ、3回の2被弾はしっかりコースを攻めたのに松田がうまく打ったのと柳田の化け物のせいだし、4回の2点も打ち取った当たりを呉が深追いしすぎてセーフにしてしまった結果なので、5失点という事実を見るよりはいい印象だった。でもそういうところで抑えられないのもまた事実で……
一方のソフトバンクは4回から石川が登板。6回までの3イニングをしっかり抑えて勝ち投手の権利を得る
そのあとは両軍1点づつ追加して、最終回はソフトバンク守護神森の前に3人で終了
最終盤にきてスタメン起用の多くなってきた呉がこの日は全打点をたたき出す活躍を、田村は5回と6回をわずか被安打1に抑える好投をして、それぞれ来季への希望を見せてくれた

 

ということで今季は58勝58敗4分の勝率5割、2位ロッテとは1.5ゲーム差の3位で終了
試合終了後、辻さんの続投も発表されてほっと一息。今年はCS行けなかったとはいえ、就任4年全部Aクラスなのだから当然と言えば当然なのだけど

今年はコロナ禍の影響なのか、特に打撃陣に不調が多く、近年では間違いなく一番のリリーフ陣が控えていながらも勝てない試合が多すぎたのが、上に行けなかった要因かな。ある程度働ける先発がせめて4人揃っていれば……

しかし、今年ばかりは誰もタイトル取れずに終わると思っていたけれど、増田がセーブ王に輝いてくれました! でも今年FA……できれば残ってほしいけれど、西武HD大赤字だったからそんなに年俸積めないだろうし、難しいかなあ……

 

あとはベストナインゴールデングラブ、それに新人王の報告を待つのみ。新人王は平良で決まりだと思うけど、あとは源田がB9とGG取れるかどうかかなぁ……外崎は今年も難しそうだよね……

対楽天戦(11/6・7)

いよいよシーズンも残り4試合。ソフトバンクの優勝と4位以下の顔触れは確定して、あとは西武とロッテのどちらがCSに出るかということだけが残っている
正直なところ、10月のアタマには西武がこんな位置にいるなんて思ってもみなかっただけに、この段階でCS争いをできているということは素直に嬉しい!

 

 第1戦 E4-2L W:岸 L:浜屋
浜屋は3回二死から連打を浴びて2点を失うと、続く3回にはスパンジーのミスもあって更に1点を追加されてしまう
打線は打線で楽天先発の岸から5回までわずか被安打1に抑えられて、粘りの投球を見せてくれているルーキーを助けられない
6回には源田外崎の連打で1点を返すも、その裏にあっさり追加点を奪われて反撃ムードもしぼんでしまう……
それでも後続の平井と田村は無失点に抑え、9回も続投した岸に対して一打同点のチャンスまでもっていったけれど、この日は栗山さんが大ブレーキ……
ここまでチームが苦しいときに結果を出し続けてくれていたから、1日ぐらいダメでも信頼は揺らぐものではないけれど、4回の打席のなかでひとつでもヒットが出てくれていれば結果は変わっていたのかな……と

 

 第2戦 E6-6L
楽天との最終戦は、今井と瀧中という投げ合い
西武は初回に幸先よく先制。外崎のオーバーランで追加点こそ取れなかったものの、流れは西武に! ……と思ったその裏、今井が3安打4四球で1回持たずにKO。アップすらしていない状態から緊急登板した宮川は今井の残したランナーを返して、結果今井は0回2/3を6失点。絶対に勝たなければいけない試合の先発として、絶対にやってはいけないことをやらかしてしまった……
しかし、後を継いだ投手陣が意地の投球を見せる。宮川が2回1/3、小川、平井、ギャレットが1回をそれぞれ無失点に抑えると、打線も奮起。2回に1点、6回と7回に2点を奪って同点に追いつく!
7回は勝ちパターンの森脇が登板。しかし制球に苦しんでいて3四死球を与えてしまうと、辻さんは迷いなく平良にスイッチ。その平良は一死12塁のピンチを連続三振で切り抜け、8回も続投して2安打はあびたものの無失点に抑える
9回には守護神増田が登板、2番からの好打順を3人で抑え、10回も続投して3人で抑えて渾身の引き分け
初回にいきなり6点を失ったことを考えればこの引き分けは素晴らしいことだけど、ロッテがナイターで勝利した結果、CS争いはやや不利な状況に……

 

そんなわけで、今季の楽天との最終戦は1敗1分。対戦成績は12勝10敗2分と勝ち越しで終えられたものの、CSを争う大事な連戦で勝てなかったのは非常につらいところ……
このあと、日曜にはロッテとの直接対決が、月曜には福岡に乗り込んでソフトバンクとのシーズン最終戦が待っている。西武はその両方に勝たないと自力でのCSはないという状況。特に最終戦ソフトバンクはCSに向けた調整をしっかりしてくると思うので、優勝しているからといって若手メインでやってきたりはしないだろうし
ともかく、レギュラーシーズンはあと2試合。最後のひと踏み、お願いしますよ!

対日本ハム戦(11/2~4)

ソフトバンクには1勝2敗と負け越してしまったものの、CS争いを繰り広げるロッテと楽天も1勝1敗1分となった結果、ロッテと西武は1.5差、西武と楽天は1差という形に
そしてここからは、西武は今季相性の悪い日本ハムと、ロッテは相性の良いソフトバンクと、楽天も相性の良いオリックスとの3連戦。つまり、西武は何としても3つ勝たなければいけないという状況。後ろの投手が連投続きなので、そこがどうなるか……

 

 第1戦 L4-0F W:榎田 L:生天目
西武は初回に栗山の2点タイムリーで幸先よく先制。5回には木村が送りバント失敗からの謝罪ホームランを決めて中押し、8回には途中出場の愛斗がタイムリーを放ってダメ押しと、大量得点ではないものの効果的に得点を重ねる
一方の投手陣は、先発榎田が6回1/3をわずか被安打1に抑える快投で今季初勝利。ただ7回にはヒットと四球でランナーをためて榎田が降板し、代わった森脇も四球で満塁のピンチを作ったところからのどうにか無失点と、ひとつ間違えれば逆転までいきかねない状態だった
そのあとは8回平良、9回ギャレットで締めて完封リレーで勝利。平良は球速こそ落ちてきているけれど内容は圧巻で、ギャレットもヒットこそ打たれたものの中盤のような不安定さはだいぶ解消したようで、残り試合数を考えるとここで復調してくれたのはすごく助かるところ

 

 第2戦 L5-4F W:森脇 S:増田 L:玉井
先発は髙橋光成と西村。初回のチャンスを潰してしまった西武は、2回に日ハム2年目の野村のタイムリーで2点を先制される苦しい展開
しかし3回の裏、二死1塁から栗山が2ランで同点に! このホームランはキャリアハイに並ぶ12号であり、4番として初めて放つホームランと、色々な意味で栗山にとってはメモリアルなアーチ
続く4回にはスパンジーのソロで勝ち越しに成功。3回4回は制球に苦しみながらも0に抑えていたこうなは、正念場の5回に
そのこうなは、一死から連続四球でランナーをためてしまうと、5番大田に同点タイムリーを打たれてしまい、ここで降板。しかし代わった宮川はストライクが入らず、連続四球で押し出し、勝ち越しを許してしまう……
しかし6回、小川が3人で日ハム打線を抑えるとその裏、一死13塁からスパンジーがフェンスギリギリの犠牲フライで同点に!
7回には3連投となる森脇が、疲れからか制球を乱す場面はあったものの0で抑え、その裏にはまたしても一死13塁から、今度は外崎のタイムリーで勝ち越し!
8回は平良、9回は増田が3人でピシャリと抑えて連勝!
増田はこれで通算136セーブ。それまでの記録だった豊田さんの135セーブを抜いて球団歴代セーブ王の座を射止めた

 

 第3戦 L10-3F W:ニール L:吉田輝
西武は初回に4点2回に4点と日ハム先発の吉田輝星をノックアウト。この日の西武は9安打だったのだけど、そのうちの6本をこの2イニングにまとめて序盤から勝負アリの空気を作った
ただ、ニールも油断したのか、3回にはホームランを含む4連打を浴びて2点を失い、6回にも先頭からの連打で1点を失ってしまう
とはいえ4回に外崎のソロで追加点を奪っていたので、3点を失っていても9-3と圧倒的なリード。7回には途中出場の愛斗に連日のタイムリーも出たし、6回途中にニールからバトンを受け取った小川、二死から7回まで投げ切った平井、8回のギャレット、9回の齋藤と、ヒットは打たれてもホームに返さないピッチングで0を並べて(ギャレットは三者凡退)盤石の勝利
メヒアの調子が落ちてきているのは少し心配だけど代わりに外崎が上がってきたし、何より勝ちパターンの3人をしっかり休ませることができたのはとても大きい

 

これで、今季最後の日ハム3連戦で3タテ。対戦成績は負け越したけれど、CS争いで大事なこの時期に勝てたのはとても大きかった
実際、3日4日はロッテ楽天とも負けて、4日時点では西武が単独2位、1ゲーム差でロッテが追いかけ、楽天はCSの可能性が完全消滅した
残るは4戦。金曜土曜は楽天、日曜はロッテ、月曜はソフトバンクと日本縦断移動試合の厳しいスケジュール。疲労はめちゃくちゃたまると思うけれど、残り試合全部勝つつもりでお願いします!

 

そして、4日の試合後には今季本拠地最終戦ということでセレモニーが
今季限りで引退することになった髙橋朋己投手の引退セレモニーが行われました
ともみーは最終的には育成契約、背番号123で引退することになったのだけど、セレモニーには「TAKAHASHI」と刺繍された43番の70周年ユニフォームで登場! この粋な演出で、出てきた瞬間涙があふれちゃいました……今年作ったユニに43TAKAHASHIがあるってことは、球団側も復活を心待ちにしてくれていたんだろうなあ……
スピーチはともみーらしく笑いにあふれたもので、ともみーも晴れやかな笑顔で話してくれて、それがまた涙を誘う……
そして最後に、とってつけたように「来年からアカデミーコーチやります!」と爆弾発言! でも、人懐っこい性格と穏やかな話し口のともみーにはピッタリ! アカデミーで未来のエースを育て上げてくださいね!

対ソフトバンク戦(10/30~11/1)

前カードのロッテ戦でリーグ優勝を決めたソフトバンク。てっきり若手の評価にシフトしていくのかなと思いきや、その後も(いちぶCSのためのテストっぽい起用はあるものの)主力がしっかり働いている
逆転CSを狙う西武としては、相手がどこでもしっかり勝っていかなければならないわけで、正直「ちょっとは手ぇ抜いてくれよ~」なんて思ってしまうわけで……w
このカードの裏ではロッテ楽天のAクラス直接対決もあるので、西武としてはできれば2勝しておきたいのだけど……

 

 第1戦 L3-4H W:東浜 S:森 L:平井
本来西武の先発は今井を予定していたのだけど、肩に張りが出てそれが好転しないということで登板回避、急遽平井を投入することに
その平井は5回を3失点と、緊急先発にもかかわらず試合を作ってくれた。ショートスターターだと思っていたのに5回まで投げてくれたことにも感謝しかない……
しかし、打線は東浜を相手に今回も音なし。前回は7回を1安打、今回は8回を3安打とほぼ完璧に抑えられているわけで、今季もう一度対戦するかはわからないけど、なんとかしてほしいところ。東浜自身も5回には連続四球で塁を埋めたりしていたので、うまくやれれば大崩れさせることができたかもしれないし……
ただ、負けはしたけれど、9回におかわりさんのHRとかで3点を取って意地を見せたのは、翌日につながるのかなと

 

 第2戦 L2-11H W:石川 L:十亀
十亀は初回、ヒットと四球でランナーをためてしまい、二死満塁で明石に走者一掃のツーベースを打たれる……のだけど、その打球はウォーニングトラックの境目付近に落ちる大飛球。スパンジーが目測を誤ったことによるヒットと言えるわけで……
続く2回には一死12塁から牧原の放った鋭いライナーを、今度はライト外崎がバンザイ。正面の低い弾道のライナーは遠近感がつかみにくいし、外崎はここ2年ほぼセカンドに専念していたのである程度は仕方ないと思うけど……
更に森のパスボールでもう1点。5回にも連続ヒットからのワイルドピッチで23塁にした後タイムリーを打たれて8点目……
西武は6回と7回に1点づつ返すけれど焼け石に水伊藤翔が7回に1点、田村が9回に2点を失って、終わってみればなすすべなく敗戦というかんじだった
エラーとして名5回のメヒアが送球ミスをしたことだけが記録されているけど、数字には表れないミスがこれでもかと入っていた。特に森はシーズンの疲れがたまっているのか、前半はしっかりできていた「身体ごと行ってワンバウンドを抑えるブロッキング」ができなくなっていて、昨年後半のようにミットだけで取りに行って後逸することが多くなっている。これでは投手も安心してタテの変化球が使えない……

 

 第3戦 L3-1H W:松本 S:増田 L:笠谷
西武は初回いきなり1点を失うも、その裏に連続四球から栗山のタイムリーで同点に追いつく。ただ、一死満塁から追加点を奪えなかったのはつらかった……
先発の松本は5回まで投げて、3安打1失点と上々の結果。打線も同点の3回におかわりさんのファーストゴロ(審判に当たらなければ……!)で勝ち越し。おかわりさんは5回にも、今度こそ文句なしのタイムリーで追加点をあげて松本をフォロー
投手陣は6回から宮川、森脇、平良と被安打1で繋ぎ、9回は守護神増田が3人できっちりと締めて勝利
前日は守備が不安定だった西武。この日はセカンド外崎ライト木村の「いつもの」布陣で無失策。打率はそれほど良くないけれど、やっぱり木村は外せないと思わされた。ファインプレーもしてくれるし
打線は栗山おかわりの骨牙頼り。山川が抹消されたことで、一発で球場の雰囲気を変えてくれる選手がおかわりさんとメヒアだけになってしまったのが辛いところ……

 

そんなわけでこの3連戦は1勝2敗。ロッテと楽天は1勝1敗1分だったので、どうにか引き離されず、追いつかれずに終えられたかんじ
ただ、31日には8月に痛めた右足首が思わしくない山川が抹消されて、チームとしてはかなり痛い状況……正直、痛めてすぐに抹消していれば、9月あたりからはバリバリ打ってくれていたんじゃないかと思うだけに、今この段階での抹消は遅きに失したなと
とはいえ、しっかり治して来季はホームラン王を奪還してもらいたいとこ

そして1日の試合後、二軍打撃コーチの平尾さんが契約解除のニュース。選手ふたりの私物を盗んだということらしいのだけど、平尾さん何があったんですか……
ペナント最終盤、奇跡の逆転CSに向けてチーム一丸になって走らなければいけないこの時期に……

対楽天戦(10/27~29)

27日からは1位ソフトバンクと2位ロッテ、3位西武と4位楽天、5位日ハムと6位オリックスという、順位決定シリーズが行われる……といってもまだシーズンは終わってないのでこれで決まるわけではないけれど、ここで差が広がるか詰まるかは大きいと思う
ソフトバンクは1つ勝てばリーグ優勝、ロッテと西武と楽天は全部勝ってCSを引き寄せたい……そんな一戦必勝の戦いが見られるか

 

 第1戦 L4-3E W:髙橋光成 S:増田 L:則本
10月は防御率0のこうなは、1点を先制してもらった2回、二死2塁から渡邊佳明にタイムリーを打たれて失点。4回には二死23塁から下妻に2点タイムリーを打たれて苦しい展開
しかし5回の裏、一死23塁から森友哉が値千金の逆転3ラン!
こうなは567回と三者凡退に切って取って、7回108球、被安打4の3四球、3失点で勝ち投手の権利を持って後を託す
その意気に応えて、8回は平良が三者凡退で20試合無失点……というか10月はいまだ被安打1の安定感
9回は増田が四球を1つ出すも4人で締めて2年連続30セーブを達成。セーブ王争いも単独トップに躍り出た
楽天最終兵器のメヒアは無安打、栗山中村の骨牙コンビも無安打(栗山は1四球)と、まだ打線は湿りがちなのが心配ではある。それで勝ててしまっているのもちょっと怖いところ
投手陣に関しては、前半は制球に苦しんだこうなも5回からの3イニングは圧巻のピッチングで相手を手玉に取り、平良も打者3人とも自分のスイングをさせない完璧な投球だった
増田は二死から四球を出してしまったけど、あれは渡邊佳明の粘り勝ちかな。失点しないでセーブがついたし、ランナーをためてヒヤヒヤの勝利とかではなかったので翌日に向けて調子づかせることもなかったので問題ありません

 

 第2戦 L4-3E W:浜屋 S:増田 L:涌井
前回登板に引き続き、浜屋は立ち上がりからいいピッチングを見せる。それに応えたい打撃陣は2回、外崎のツーベースを機に二死3塁の好機を作ると、木村の2ランが飛び出して先制!
浜屋はその後も先頭打者を出してもホームには返さない粘りのピッチングで5回まで0を並べるが、6回には疲労からか制球を乱し、連続四球で満塁のピンチを作ってしまい、内野ゴロの間に1点を失い、降板。5回2/3を97球、被安打5の3四球で1失点は勝利投手にじゅうぶん値するものだと思う
6回のピンチは宮川がわずか2球で締め、その裏には栗山さんの2点タイムリーツーベースで引き離し、あとは森脇平良増田の勝利の方程式で完勝! ……と行きたかったのだけど、森脇は0で抑えたものの2四球を出し、平良は浅村に、増田は小郷にソロHRを浴びてしまい、結果としてはヒヤヒヤの勝利
連勝はしたものの、この日は楽天よりヒット数が少なかった。効率的に得点しているともいえるけれど……
投手陣も、終盤でしかも9連戦という状態では試合を重ねれば重ねるほど疲労度がやばいことになりそうで、それが平良の21試合ぶりの失点とかにつながっているのだろうなあと。本拠地での連戦なのがまだ救いだけど……

 

 第3戦 L-13E W:辛島 L:ニール
この日のニールはコーナーへの制球もできず、ストレートも変化球もまるでキレがなく、初回に3点2回に2点を失って早々に降板。金曜日は急遽ブルペンデーとなることが決まった西武にとって、ニールがイニングを食えないのは致命的
3回からの田村は3イニングを1失点、6回を投げたギャレットは無失点で切り抜け、打線も初回と4回、6回に1点を加えて6回終了時で3点差。貧打にあえぐ西武打線とはいえ、コツコツと加点していれば流れが来るかも……と期待を持たせたところで、7回からマウンドに上がった國場が、3イニングで7点を失う大乱調……
9回裏には意地の攻撃で2点を返すも時すでに遅し
唯一の救いは、このところ連投で疲労がたまっていた勝ちパターン陣を完全に休ませることができたことと、2位ロッテも負けたことでゲーム差は1のままだったこと
打撃陣は序盤のビハインドをコツコツと返していってくれていたけど、3回の山野辺のエラー(併殺を焦って悪送球)と7回の外崎の落球(ランニングキャッチ失敗)は、手にしかかった流れを手放す最悪のエラーだったと思う
勝ち負けのあることだし全勝なんかできないのはわかっているけれど、逆転CSを目指そうという状態でこういうお粗末な戦いはしてはいけないと思うのです

 

そんなわけで3位攻防戦は2勝1敗で、楽天とのゲーム差は広げられた。それでもあっという間にひっくり返される程度の差なので、とにかく勝っていかなければならないわけで……
一方、2位を争うロッテはソフトバンクに3タテを食らわされたので、結果ゲーム差は1に縮まった。つまり、CS争いがますます混沌としてきたわけで……
金曜からはソフトバンクとの3連戦。ロッテと楽天は直接対決なので、相手が優勝チームであろうととにかく勝たないことには4位転落も充分にあり得る。そういう意味では木曜に勝てなかったのはすごく痛い……
ただ、27日の勝利で辻監督は監督として通算300勝を達成したのは素晴らしいこと。前年まで3年連続Bクラスだったチームを引き継いで4年目での到達は、それだけ辻さんが西武を強くしてくれた証だと思う。おめでとうございます!